足立喜一朗は1979年大阪生まれ。2004年に多摩美術大学環境デザイン科を卒業した後、より自由な表現を求めてアートへと発表の場を変えました。以後、2006年の『取手アートプロジェクト2006終末処理場』、2007年の『Space for your future ?アートとデザインの遺伝子を組み替える』(東京都現代美術館)、2008年の『ライフがフォームになるとき?未来への対話 ブラジル/日本』(サンパウロ近代美術館/ブラジル)と、精力的に発表を続けてきた若手作家です。
今展で発表される「シャングリラ2」は、「YOKOHAMA創造界隈コンペ 2008」の受賞作品として今年2月にZAIM(横浜)にて発表し、好評を得た展覧会「シャングリラ」の発展型です。このシリーズでは主な素材として植物を使い空間を光りで覆った一見美しい光景を創り出していますが、観るものに何かしらの不調和を感じさせます。このインスタレーションを通して足立は、「私たちの求める理想郷とはいったい何なのか」という疑問を投げかけています。
また、本展覧会では「シャングリラ」を追いかけた平面作品も同時に発表いたします。鮮やかに迸る絵の具の色彩の上に、時間をかけて力強くも繊細に描かれた線描が織りなす新作です。
皆様お誘い合わせの上お立ち寄り賜りますと共に、インスタレーションと平面作品で創造される「シャングリラ(理想郷)」に是非ご期待ください。
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