今回の展覧会は、来年のあいちトリエンナーレ2010の主会場となる愛知芸術文化センターをもっと良く知っていただこうということで、一般的な展示室の中ではなく、センター内の様々なオープンスペースに作品を展開し、フロアごと、場所ごとの特性を活かすような展示を行っています。普段立ち寄らないフロアをめぐることで、愛知芸術文化センターという建物自体を楽しんでいただけると同時に、アートはかならずしも展示室の中だけのものではなく、多様な場所で体験できるものだということが感じられる展覧会となっています。
また作品に対面して鑑賞する、という通常の展覧会とは違い、本展では作品自体に参加したり、想像したり、動き回ったり、様々な形で作品や作者とコミュニケーションを図る仕掛けになっています。
第12回岡本太郎現代芸術賞で岡本太郎賞を受賞した若木くるみは、展覧会期間中13日間にわたって、作品内部に後ろ向きに座り、鑑賞者の手で後頭部に顔を描いてもらうことでコミュニケーションをはかるパフォーマンスを行います。また藤田央&ナタリア・リボヴィッチは親子で楽しめるワークショップをご用意しています。笛や太鼓の音とともに、彼らの語る紙芝居から感じ取ったことを絵にしていきます。
若木くるみ
《面》2009年、キャンバス、化粧道具、チェキ、ビデオカメラ、テレビ、わたし、他
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