北島敬三は1975年に開催した写真展「BCストリート・オキナワ」で華々しくデビューし、若くして高い評価を受けました。「WORKSHOP写真学校」の二期生である北島は、森山大道らとともに自主運営ギャラリー「イメージショップ CAMP」を設立し、月に一度の連続写真展「写真特急便 東京1?12」を開催するなど、精力的に作品を発表していきます。
1983年、写真集『NEW YORK』で第8回木村伊兵衛賞を受賞。その後も東京、ニューヨーク、西ベルリン、プラハ、ブタペストなどを挑みかかるように撮影し、その肉感的なモノクロームと荒々しいストリートスナップは北島の代名詞となっていきました。2007年には崩壊直前のソ連を撮影した「U.S.S.R.1991」で第32回伊奈信男賞を受賞。今年5月には、約800頁からなる16年ぶりの写真集『THE JOY OF PORTRAITS』が出版されるなど、これまでヴェールに包まれていた全貌が明らかになりつつあります。この展覧会では、70?80年代に撮影された作品約190点を紹介。冷戦時代のストリートを主戦場にしてきた北島が描く軌跡と、国内外で高く評価されるそのシャープなプリントを実見するまたとない機会となることでしょう。
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