雑誌のアート・ディレクターとして、また、絵本作家として、多彩な創作活動を繰り広げた堀内誠一(1932-1987)。本展では、弱冠14歳で伊勢丹百貨店宣伝部に入社した早熟な10代から晩年に至るまでの足跡をたどり、「旅」・「絵本」・「デザイン」の3領域にまたがる創作活動の全容を、約200点の作品・資料によってご紹介します。
「旅」では、イラストとエッセイで綴られた旅の案内―『パリからの旅』『堀内誠一の空とぶ絨緞』の原画をはじめ、スケッチで彩られた友人知人宛のアエログラム(航空書簡)、旅先で撮影された写真、各地で買い求めた郷土玩具などを展示。
「ぐるんぱのようちえん」原画
(作/西内ミナミ、絵/堀内誠一、福音館書店) 1965年
「絵本」では、『ぐるんぱのようちえん』『くるみわりにんぎょう』『マザー・グースのうた』『秘密の花園』『ちのはなし』などの原画を展示。『絵本の世界 110人のイラストレーター』に掲載された貴重な絵本を展示し、絵本史の紹介者としての側面も紹介。
「デザイン」では、『ロッコール』『血と薔薇』『アンアン』『ブルータス』などの雑誌アート・ディレクション、グラフィック・デザインの仕事に加え、装丁を手がけた書籍・写真集、1950?60年代の「アド・センター」時代の仕事を紹介します。
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