中国を代表する港湾都市、寧波(ニンポー)。日本と中国を結ぶ海上交通の一大拠点として発展してきましたが、長らく日本人を魅了し続けたのは、この町を中心に栄えた最新の仏教文化でした。遣唐使の時代以来、寧波にある普陀山(ふださん)、阿育王寺(あいくおうじ)などの「聖地」を目指し、多くの僧侶たちが日本から巡礼に訪れたのです。
本展ではこうした寧波の仏教の聖地としての側面に光を当て、かの地から海を越えて日本にもたらされた仏教美術の名品を一堂に会し、その魅力に迫ります。
銀阿育王塔 中国 浙江省博物館
全期間展示
国宝 恵可断臂図〈雪舟筆〉 愛知 齊年寺
展示期間 8月11日?8月30日
〒630-8213 奈良市登大路町50番地(奈良公園内)
TEL:0742-22-7771
http://www.narahaku.go.jp/