本展は、子どもが美術の中でどのように表現されてきたか、また子どもというテーマが作品の創造にどのように刺激を与えてきたかを、ルーヴル美術館のコレクションを通して明らかにする展覧会です。ルーヴル美術館の全8部門のうちイスラム美術部門を除く7部門から厳選した約200点の作品で構成され、ルーヴルが所蔵する唯一の子どものミイラをはじめ、日本で初めて公開されるものも多数含まれます。時代は古代から19世紀前半まで、地域的にもヨーロッパにとどまらず、エジプトやオリエントにまで視野を広げることによって、子どもに注がれてきた様々な眼差しを多角的に捉えます。
《夫婦と子どもの像》 ©2002 Musée du Louvre / Christian Décamps
「子ども」というテーマを介して、作品が制作された様々な時代や地域の文化の理解を深めるまたとない機会となることでしょう。
展示においては、子どもの生涯のエピソードや、神話や宗教の中で表現された子ども、肖像や装飾として描かれた子どもなど、大きく7つのテーマに作品を分類します。ひとつのテーマが異なる文化圏やジャンル(絵画や彫刻など)によってどのように表されてきたかを比較しながら理解することができます。
すべての作品に注がれる優しくて清純な眼差し、無垢な子どもの時代への人類共通の思いを感じていた。
《マスター・ヘア》 ジョシュア・レノルズ ©RMN / Hervé Lewandowski / distributed by DNPartcom
朝日新聞社「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」公式サイト
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