TOTOが運営する建築・デザイン専門の「ギャラリー・間(ま)」では、次回展覧会としてスペインのモダニズム建築家 アルベルト・カンポ・バエザ氏の展覧会を開催いたします。
カンポ・バエザ氏はマドリードを拠点に、主にスペイン国内で多数の建築作品を手がけている建築家です。その作品は、"More With Less"(より少ないもので、より豊かなものを)という彼の言葉にあるように、外観は極めてシンプルな建築でありながら、内部には意図的に設けた天窓や高層窓、ガラス壁のペントハウスなどから取り込んだ西ヨーロッパ特有の強い"光"に満ちた崇高な空間がつくられています。
日本では正統なモダニズム建築として「グラナダ貯蓄銀行本社」(グラナダ/2001年)や「デ・ブラス邸」(マドリード/2000年)などの数作が知られていますが、これまで体系的に紹介されてはおらず、本展が氏の現在までの活動を紹介する国内初の展覧会となります。
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会場構成は、カンポ・バエザ氏と同じくマドリード建築工科大学で教鞭を執るとともに、建築展の国際的なキュレーターでもあるマニュエル・ブランコ氏によってデザインされます。会場には、カンポ・バエザ氏が常に持ち歩いているスケッチブックに描かれた膨大なスケッチを樹木に見立てたインスタレーション"The Creation Tree"を創作して発想の源を公開し、また、模型や映像を組み合わせて、代表作から進行中の最新プロジェクトまでを紹介します。そしてギャラリーの中庭より会場を振り返ると、展示を万物構成の礎である大地や樹、池、月に見立てたカンポ・バエザ氏独自の静謐な風景が立ち現れます。
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