‐霞がかる大気の凝結した細かな水滴を採集することも、そしてその大気の中にあり、濃く、薄く、流れてゆくその大きな動きに包まれることも、また、植物の種のようなものに潜む凝縮した濃度が明らかにすること、そして豊かな土壌のように多種多様なものが重層的に凝縮した濃度が明らかにすること、それらを共に望む自分に誠実であるように‐
霞・霧・雨・葉・針・群れ・反復・反転・異化・断絶・往復・堆積・崩壊・記憶・矛盾・濁り・骨・記号・呼吸・鼓動・循環・濃度・縫合
感じることの頂(いただき)を"点"として取り出すことも、また重層的に重なり合う、時の、場の、物事の、連続的な関係性の流動的な"力"そのものに内包させることも。
池田光弘
池田光弘は自らの作品を、"現実から受け取ったものに、より能動的に関わることで新たなイメージを生み出し、現実世界の認識を変容させる可能性を持った作品"と位置づけています。絵の具のマチエール、濃い、薄い、具象、抽象などから生じる可能性を追求することによって、イメージを生み出し、かつ絵の具の物質性を感じさせる、多義的な絵画を制作してきました。絵の具によってもたらされるあらゆる効果を追求することによって、ゼロと無限、無意味と意味などが同時に成立している"絵画"を目指しています。
池田光弘 Mitsuhiro IKEDA untitled 2009
oil on canvas 145.4x227.7cm
〒135-0024 東京都江東区清澄1-3-2, 5階
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