1958年、石川県に生まれた開は、84年に金沢美術工芸大学大学院を修了し、88年に北陸中日美術展にて大賞を受賞。91・92年には国展国画賞、98年に第33回昭和会展優秀賞を受賞しました。また同年、コンテンポラリージャパニーズアート展(クラコウ国立博物館/ポーランド、リュブリヤーナ博物館/スロベニア)、日本現代作家作品展(上海)に出品、2000年には第20回安田火災美術財団選抜奨励展にて安田美術賞を受賞するなど、国内外で活躍。
本展もパリ日動画廊(4/23?5/29)での個展に引き続いての展覧会となります。
「祈り」 油彩 M50
独創的なフォルムが鮮烈な印象を残す開の作品は、国内外に多くの熱烈なファンを獲得しています。
開が描く人間像は、一見アンバランスで奇異な印象を受けます。しかし描かれた人間像には、ある種の厳かな存在感があり、空間にはとてもリアルな艶かしさが漂っています。
開の作品が国境を越えて評価されるのは、描かれた人間像が、それぞれ個々が抱える断片的なイメージではなく、もっと根源的な人間そのものの実体を垣間見せてくれるからなのかもしれません。
実際に作品を目の当たりにすると、画面全体に漂う空気感の、意外な心地よさにいつしか紛れて過ごしてしまうことに驚くことでしょう。
開光市の新作個展に、どうぞご期待ください。
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