東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、イギリスに渡英しチェルシー芸術大学、スレード芸術大学にて彫刻を学んだ中島は、2002年より音を主体にした作品を制作しています。
中島の作品は、空間の中に音を組み立てる事により、訪れた人の心に残る場を創出してきました。建築的な空間を構築し、その空間の中で音を組み立て時空間を表現するのです。
イメージするサウンドを奏でるために創出された作品は、時には無造作に床に置かれたり、サウンドメーカーとなる物体が組み立てられることで、無機質なスペースを作り出します。
無機質であることで、五感が研ぎ澄まされる空間となり、そこで聴くことにより、人々の想像、思い出、想いなどを純粋に浮かび上がらせます。
国内で初の個展となる今回の新作は、海岸沿い迄の道程の時間を、空気や場を創出します。
何も無いギャラリーの空間全体を振動させ、音を出す事により研ぎ澄まされたミニマルな場を創出していきます。
タイトルの Unwindとは、「くつろぐ」または「巻き戻す」、「ほどける」などの意味があります。
void+の閉ざされた狭い空間に、繰り返し押し寄せては消え響く波の音は、私達のイメージを増幅させることでしょう。
〒107-0062 東京都港区南青山3-16-14-1F
TEL: 03-5411-0336
http://www.voidplus.jp