マーティン・クリード(1968 年生まれ、ロンドン在住)は、1990 年代初頭に活動をはじめ、
日常とアートが境なく続いていることを、時にユーモラスに、また急進的なほどシンプルな形体
や手法によって表現してきた新進の作家です。
2001 年にはイギリスで活躍する現代美術家に授与される「ターナー賞」を受賞し、その斬新なアイデアと活動は国際的に大きな注目を浴びています。
「作品番号551:決められた空間の半分の空気」2006年
Courtesy of the artist and Hauser & Wirth Zürich London
Photo: Mike Bruce
クリードは、日常身のまわりにあるものに触発され、音や光といった形のないものさえも「素材」とし、絵画、ドローイング、立体、映像、サウンド・インスタレーションなど、多様な作品を創り出してきました。それは美術の形体を踏襲しながら、美術の定義を根底から問いかける知的探求でもあります。
「作品番号748」2007年
Photo & Courtesy of the artist
本展は彼のアジアでの初個展であり、代表作から広島市現代美術館のための新作、日本初演となる交響楽団による作品演奏(※) まで、既成のアートの定義を大きく揺るがし続ける気鋭のコンセプチュアル・アーティストの試みを、包括的かつ野心的に紹介いたします。
※5 月29 日(金)、広島交響楽団 定期演奏会にてクリードの「作品番号955」を演奏します。(会場:広島厚生年金ホール)
〒732-0815 広島市南区比治山公園1-1
TEL:082-264-1121
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