本展は、諸橋近代美術館の所蔵作家でもあり、20世紀を代表するフランスの画家ジョルジュ・ルオー(1871‐1958)に焦点を当て、国内屈指のルオーコレクションで知られる、パナソニック電工 汐留ミュージアム所蔵による油彩画、版画作品約80点を通して、作家の芸術と人物像に迫ります。
ルオーは、1871年、家具職人の家庭に生まれ、14才でステンドグラス職人のもとへ弟子入りしました。
エコール・デ・ボザール(国立高等美術学校)では、象徴派の画家ギュスターヴ・モローを師とし、アンリ・マティスと友好を深めました。
フォーヴィスムやキュビスムといった前衛芸術に賛同する作家たちによるグループの運動が中心であった当時、ルオーは人間を主題とし、あらゆる手法でその本質を表現しようとしました。それらは、娼婦、道化師、法廷の人々、キリストなど幅広い世界と職種に及び、その表情や姿は私たちの心に強い印象を残します。
《冬 人物のいる風景》制作年不詳
本展では、ルオーの生涯と作品を第1章「修業時代と道化師たち」、第2章「人物のいる風景とキリスト」、第3章「光と闇の調和」、最終章「後年に輝く色彩」の全4章構成で辿ります。
汐留ミュージアムの油彩画を中心とした名作の数々を是非この機会にご堪能下さい。
流れる星のサーカスより《曲芸師》1934年
掲載作品はパナソニック電工 汐留ミュージアム蔵
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