ロシア美術の殿堂、モスクワの国立トレチャコフ美術館は、中世の美術も含め約10万点の作品を所蔵しています。なかでも19世紀後半から20世紀初頭にかけてのロシア美術の作品は、創始者トレチャコフが熱心に収集した同時代の傑作が揃っています。
イリヤ・レーピン 《レーピン夫人と子供たち「あぜ道にて」》 1879年 油彩・キャンヴァス ©The State Tretyakov Gallery
本展は、所蔵作品の中からロシア美術の代表的画家、レーピンやクラムスコイ、シーシキン等、38作家による75点の名品を紹介し、このうち50点以上が日本初出品となります。
19世紀半ばからロシア革命までの人々の生活や、壮大なロシアの自然、美しい情景を描いた作品と共に、チェーホフ、トルストイ、ツルゲーネフ等の文豪の肖像画も加えて構成し、リアリズムから印象主義に至るロシア美術の流れを追う、意欲的な試みとなる展覧会です。
▼出品作家▼
アレクセイ・サヴラーソフ、ニコライ・ゲー、イワン・シーシキン、ワシーリー・ペローフ、
イワン・クラムスコイ、イラリオン・プリャニシニコフ、アルヒープ・クインジ、ワシーリー・ポレーノフ、
イリヤ・レーピン、ニコライ・カサトキン、イサーク・レヴィタン、コンスタンチン・コローヴィン、
アブラム・アルヒーポフ、ワレンチン・セローフ、イーゴリ・グラバーリ、コンスタンチン・ユーオン 他
ニコライ・ゲー 《文豪トルストイの肖像》 1884年 油彩・キャンヴァス ©The State Tretyakov Gallery
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