名古屋ボストン美術館は、米国ボストン美術館のコレクションによる展覧会を企画開催する姉妹館として1999年に開館し、2009年4月に10周年を迎えます。
この節目の年に、開館以来日本での公開が待望されていた≪我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか≫の本邦初公開となる「ゴーギャン展」を開催します。
本展では、ゴーギャン自らが「傑作になる」と信じた≪我々はどこから来たのか≫を核とし本作を制作するに至るゴーギャンの軌跡を、ボストン美術館が所蔵する油彩画、木彫レリーフ、版画連作に、国内美術館が所蔵する作品を加えた約40点でたどります。
《二人のブルターニュ女のいる風景》油彩、カンヴァス 1889年
Gift of Harry and Mildred Remis and Robert and Ruth Remis 1976.42 © 2009 ボストン美術館
印象派の影響が見られる初期油彩画から、独自の表現が際立ち始めるブルターニュ以降の作品、タヒチ以降の展開を予示した作品としてとらえられる1889年の木彫レリーフ、さらに『ノアノア』の版画連作といった作品を展示します。
近代絵画史上の不朽の一作として知られる本作を生み出したゴーギャンの姿を追うとともに、本作が問いかける人間の生と死そして存在意義を、21世紀に生きる私たちの視点からあらためて考えていきます。
《オスニー村の入口》1882-83年 油彩、カンヴァス
Bequest of John T. Spaulding 48.545 © 2009 ボストン美術館
〒460-0023 名古屋市中区金山町1-1-1
TEL:052-684-0101