「気まぐれ美術館」の名で親しまれている、当館所蔵の洲之内コレクションを、このたび146点まとめて展示いたします。
宮城県美術館の所蔵作品展示(常設展)では、洲之内コレクションの中から毎回20点前後を選んで紹介していますが、それ以外の作品を見たいという要望がこれまでも多く寄せられていました。
今回は久しぶりに、洲之内コレクションの全体を、近年新たに収蔵されるなどした洲之内氏ゆかりの作品23点のほか、新出資料(書簡、原稿、現代画廊企画展パンフレット)なども加えて一堂に展示し、あらためてその全体をご紹介いたします。
洲之内コレクションは、雑誌『芸術新潮』に「気まぐれ美術館」という題名でエッセイを連載して好評を博し、画廊主でもあった故洲之内徹氏(1913-1987)が、最後まで手放さなかった作品のことで、1988年に宮城県美術館にまとめて収蔵されました。
このコレクションは、高名な作家の貴重な作品から、洲之内氏の鋭い嗅覚で選ばれた個性的な作品まで、幅広い作品が含まれているのが特徴で、全国に多くの根強い支持者がいることでも知られています。
本展は広く宮城県美術館の所蔵品に親しんでいただく格好の機会であるとともに、洲之内ファン待望の企画といえるでしょう。
靉光 《鳥》 1942年頃 洲之内コレクション 宮城県美術館蔵
[講演会]
「洲之内コレクションについて」原田光氏(美術評論家)
4月19日(日)、午後2時から、アート・ホールにて、入場無料
[展示解説]
当館学芸員
5月3日(日・憲法記念日)、5月17日(日)、5月31日(日)
いずれも午後2時から。観覧券をお持ちの上展示室入口にお集り下さい。
〒980-0861 仙台市青葉区川内元支倉34-1
TEL:022-221-2111
http://www.pref.miyagi.jp/bijyutu/mmoa/