日本の美術の特色のひとつに「用の美」という思想があります。
使う事を第一の目的とした器物に我々は日本の自然観や芸術性を見出してきました。
石という不変の素材に対峙してきた浅香は、その制作過程において「石の割り肌に悠々の時間感じることがある」と言います。
実用の器物であった石器(石)を自身のイメージするフォルムへと具現化したその作品は、機能性と造形が巧みなバランス感覚で表現されています。
今展では新作約20点の展観となります。
真っ白な大理石がもつ柔らかなフォルム、作品に空間が魅了される時に発せられる緊張感。
Vessel
タイトル「VESSELS」について
器物上における空間の変容。彫刻自体に器物上という空間として独立した場所を設けそれ自体を一つの作品とする。そんなどの空間にも魂は宿る。彫器とするオブジェクトを表現する。
浅香弘能 略歴
1977年 大阪府堺市生まれ堺市在住。京都造形芸術大学芸術学部美術学科卒業
<受賞>
西宮市展・三田市展・伊丹市展・堺市展・尼崎市展・川西市展・宝塚市展
兵庫県展・伊丹国際クラフト展・朝日現代クラフト展にて入賞・出品
<野外彫刻>
大阪府堺市高松霊園内"太田家"モニュメント「Love&Peace」制作 2006年
<パブリックコレクション>
「大阪市」指定文化財太閤背割下水見学施設モニュメント「SEED」制作 2006年
阪急千里中央地区「ザ・千里タワー」(大阪)、「サンクタスヴィレッジ軽井沢」(長野)
<個展・グループ展>
東京・横浜・大阪・兵庫・京都・滋賀・岡山・広島・宮崎 等の各地にて多数開催・出品
151-8580 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2
TEL: 03-5361-1111