本展は、子どもが美術の中でどのように表現されてきたか、また子どもというテーマが作品の創造にどのような刺激を与えてきたかを、ルーヴル美術館の コレクションを通して明らかにする展覧会です。
ルーヴル美術館の全8部門のうちイスラム美術部門を除く7部門から厳選した約200点の作品で構成され、 ルーヴルが所蔵する唯一の子どものミイラをはじめ、日本で初めて公開されるものも多数含まれます。
時代は古代から19世紀前半まで、地域的にもヨーロッパ にとどまらず、エジプトやオリエントにまで視野を広げたことによって、子どもに注がれてきた様々な眼差しを多角的に捉えます。
「子ども」というテーマを介して、作品が制作された様々な時代や地域の文化の理解を深める格好の機会ともなることでしょう。
展示においては、子どもの生涯のエピソードや、神話や宗教の中で表現された子ども、肖像や装飾として描かれた子どもなど、大きく7つのテーマに作品を分類 します。
ペーテル・パウル・ルーベンス
《少女の顔》
©RMN / Michèle Bellot / distributed by DNPartcom
アンドレア・デッラ・ロッビアの工房
《幼子イエスを礼拝する聖母》
©RMN / Thierry Le Mage / distributed by DNPartcom
ルーヴル美術館の部門別に区分しないことで、ひとつのテーマが異なる文化圏やジャンル(絵画や彫刻など)によってどのように表されてきたかを比較 しながら理解することができます。
同時に、制作地や年代、素材や大きさなどが異なるにもかかわらず、すべての作品に注がれる優しく清純な眼差し、無垢な子どもの時代への人類共通の思いを感じていただけることでしょう。
【 Webサイト 】 http://www.asahi.com/louvre09/
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
TEL:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
http://www.nact.jp/