間島秀徳の作品は、顔料を膠と水で溶いたものをたらしこみ、パネルを横に縦に、斜めにと傾けて描いていく。
意図して動かし、傾斜によって自然と痕を残す顔料の道の強弱。
この工程を何度も行いつくり上げる作品は、宇宙衛星から見える地球を眺めているようでもあり、湧き上がる清々とした水を眺めているようでもある。
今回新生堂での展覧会はそんな間島の作品が画廊中をジャックする。
29日には宮田徹也氏(日本近代美術思想史研究)のご紹介により高さ245cm、幅150cmのパネル6枚の円環する六角体の作品《kinesis No316 hydrometeor》の間をコンテンポラリーダンサーの澤田有紀が舞うダンスパフォーマンスがございます。
※人数に限りがございますので必ずご予約くださいませ。
▼作家よりコメント
「Kinesis」
語源はギリシャ語にあり、運動、変化の意。生成(新たに生じる)と死滅(すぎさる)をかぞえることもある。
キネステーゼとは、行動をするなかでの意識のこと。単に受動的に眼や耳から感覚をうけとるだけではなくて、積極的に意思して身体を動かして行動し、それと感覚的な経験とを合わせて外界の認識をつくりあげる。
― 哲学・論理用語辞典(三一書房)
制作においては、そこでのプロセスと同意に捉え、身体と水との関わりが作品を成り立たせています。(水によって描かれたその画面から、様々なイメージを感じとって頂ければと思います。)
間島 秀徳
▼関連イベント
澤田有紀 ダンスパフォーマンス
3月29日(日)2回公演
(1) 13:30受付開始 14:00開演/(2) 16:30受付開始 17:00開演
会場:新生堂 地下一階ギャラリー
ダンサー:澤田有紀
タイトル:「冬の山+」(プラスは半角記号上付き) 公演時間約40分
間島秀徳の《kinesis No.316 hydrometeor》は自立する六角体であるため、身体の介在が可能である。澤田有紀は自らが振付けた《冬の山》をここに混合させる。
完成された作品群が衝突/解体/昇華する地平に、私達は自然に対する畏怖/超克/融和/それ以外の何かを見るのか。
※会場場所の都合上30名しかお席のご用意ができません。20席事前予約、10席当日券をご用意しております。
<事前予約>3月20日12:00より受付開始いたします。
伴名に「間島展ダンスパフォーマンス予約」と記載し、氏名、お電話番号、どちらの公演がご希望かを必ず明記しart.shinseido(アットマーク)gmail.com 担当:根本 までメールをくださいませ。
<当日券>当日、両開演1時間前より1階受付にて整理券をお配りいたします。
※どちらも先着順で締め切らせていただきますのでご了承くださいませ。
・基本的には場所の関係により立ち見席とさせていただきますが、簡易椅子もご用意しておりますので当日スタッフにご相談くださいませ。
・整理券をお持ちでない方の、開演30前からパフォーマンス終了までのお時間の間、地下会場、中地下会場のご入場はお断りさせていただきます。ご了承くださいませ。
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-30