僕らは1匹の人間という動物であり
自然であり
社会を構成する仲間である
今回が初個展となる平川恒太。現在、多摩美術大学の油画科2年に在籍するスーパー現役美大生です。2006年、高校の美術科を卒業した年にGEISAI#10に出展。翌07年多摩美術大学に入学し、1年在籍中に、若手アーティストが注目するイベントである「THE SIX」、「東京ワンダーシード」に出品を果たしています。また同年、アサヒ・アートフェスティバル渡良瀬アートプロジェクトにも参加。翌08年には未来美術家・遠藤一郎の「NATURAL HI !!」、GEISAI#10銅賞受賞アーティスト・勝正光の「時事」に参加、自ら予備校時代の講師を巻き込んで社会デザイナーチーム「=」を立ち上げています。また前年に引き続き、「THE SIX」、「東京ワンダーシード」に加え、「VIA ART」に選出され出品。群馬青年ビエンナーレに入選したほか、ギャラリーニモード、ワダファインアーツでの企画展に参加しています。
まだ美大の2年生でありながら、驚異的な活動を続ける平川。昨年まで続いた現代アートバブルに乗じることもなく、多様な展開を果たしている。その作品コンセプトは硬派で、ストレートなメッセージを社会に向けます。
「人間、自然、記憶」 2009年 アクリル、油彩、キャンバス、パネル 1304×1060mm
これまで平川は自らの作品をポスターと言い、社会に対してわかりやすく、また同時に絵画の魅力を備えた作品を発表してきました。本展では、平川が昨年旅行した沖縄で感じたことなどを、「人間、自然、社会」という切り口で制作し、作品にはわかりやすいメッセージと、その奥に広がる絵画の魅力を感じてもらえるよう描いているといいます。また本展では、全作品が今年2009年に制作された新作で構成されています。
不透明な時代、出口の見えない予測不能な状況に突入する中で、力強く自らの疑問や衝動に真っ直ぐ取り組む平川恒太。弱冠20歳のアーティストから発せられるメッセージは、私たちにとっても決して無視できないものとなることでしょう。
ラムフロム・ザ・コンセプトストア
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