千葉正也 レリーフつきの空の絵
2008, oil on canvas 157x137cm, 164.5x134.5cm 2pieces
「1枚の絵を体験するのは、他の人たちです。大抵の場合、その体験が一番自然な形で起こるのは、その絵が置いてある数メートルか数十メートル手前でのことです。自分はその空間をつくっているのだと思っています。」 千葉正也
作家の生まれ育った場所の名前を冠した今回の展覧会で千葉は絵を描くという行為に対する自分自身のふるまい方を示したいと言います。それは“フレンドシップ”と題した作品に描かれる2 つの粘土像の間にある花畑がキャンバスのたわみによって2つの粘土像の距離感、あるいはそれらのあいだに起る出来事を連想させる作品、暗闇のなかで恋愛の様々なシーンを想像しながら制作したレリーフを、空を背景に描いた作品、幅3m、高さ2.5mを超える台座の上に自立する作品などとして表現されます。
独自の作品の形態、制作プロセスによって表現されるそれらは千葉がとる絵画に対する態度を示します。そしてそれらは一貫して人生において人が経験する様々な出来事、感情、つまり千葉が大切にしたいという人間的な感情に関係しています。
千葉正也 “Every Monday Night 2006-2008”
オープング特別価格 ¥500(税込) 通常価格 ¥1,000(税込)
2006年から始めた1つのモチーフを毎週月曜日の夜に描いているドローイング“Every Monday Night”の現在までの全144作を集めた作品集。今回の展覧会に合わせ、MIHOKANNOから刊行。
千葉正也は1980年神奈川県生まれ。2005年多摩美術大学油絵科卒業。主なグループ展に、06年シュウゴアーツにて「4人展」、「福武ハウス in 越後妻有アートトリエンナーレ2006」、07年トーキョーワンダーサイト渋谷にて「ritual」展、08年現在、札幌芸術の森美術館巡回中「ネオテニー・ジャパン?高橋コレクション」。本展が初の個展となる。
SHUGOARTS
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