タカ・イシイギャラリーでは、11月15日(土)から12月13日(土)まで、森山大道個展「バイバイ ポラロイド」を開催致します。
9度目の個展となる本展では、今年の4月から8月にかけて東京都内で撮り下ろした最新ポラロイド作品約600点を発表致します。
森山大道「bye-bye polaroid」2008
6 polaroids, 10.1x10.3cm each
Courtesy of the artist and Taka Ishii Gallery
“玄関あければ2分でゴハン”というインスタントライスのTVコマーシャルがあったが、“シャッター押したら1分で写真”というのが、我がポラロイドカメラの変わらぬコンセプトとスタンスであった。
“撮った写真をすぐ見たい”という人々のワガママを、半世紀以上ものあいだ叶えつづけてくれたのがポラロイド写真なのであった。
すべて過去形で書くしかないのは、そんなポラロイドが今夏かぎりでバイバイしてしまうからだ。そこでぼくは、そうであればぼくはぼく個人のお別れの気持として、ぜひもう一度ポラロイドの写真展をと思い立った。
つまり「バイバイ ポラロイド」というわけである。
ポラロイド写真を撮っているときが、ぼくはいちばんワクワクと楽しかった。
「バイバイ ポラロイド」というタイトルからも連想されるように、デジタル製品が市場に定着する昨今、インスタントフィルムの需要は大幅に減少しており、ポラロイド社はインスタントフィルムの生産を今夏で終了しました。
森山は長年愛用してきたポラロイド写真へのオマージュを込め、東京の街を撮りはじめました。
40年来ほとんど変わっていないこのスタイルで、さまよいながら街の匂いを燻り出します。路地裏、看板、ポスター、陳列された商品、街ゆく人々など、今まで森山がモノクロームで撮ってきた世界を、今度はカラーでご覧いただけます。
森山大道の最新作品を、是非この機会にご高覧ください。
タカ・イシイギャラリー
東京都江東区清澄1-3-2-5F
TEL: 03-5646-6050