ポール・セザンヌ
「青い衣装のセザンヌ夫人」
1888-90年 ヒューストン美術館
The Museum of Fine Arts, Houston;
The Robert Lee Blaffer
Memorial Collection, gift of Sarah Campbell Blaffer
「近代絵画の父」
セザンヌとその芸術に影響を受けたヨーロッパと日本の画家たちの作品を紹介
近代のフランス絵画を代表する画家、セザンヌは、伝統的な絵画の造形原理に立脚しながら、独自の新しい表現を創造しました。
20世紀の前衛芸術運動に、セザンヌ芸術が多大な影響を与えたことは、「セザンヌ主義(セザニスム)」という言葉が存在することによっても示されています。
薄い絵具の層が複雑に重なり合うことで生じる輝くような効果や、塗り残された余白さえも一つの表現としての有効性をもつセザンヌ絵画の特質は、印象主義に発しながらも、新鮮かつ野趣溢れる表現として、パリの美術界を震撼させました。
また当時セザンヌが、エミール・ベルナールに宛てた手紙で「自然を、円筒形、球形、円錐形として扱いなさい」と勧告している中で象徴的に示されるセザンヌの方法論は、物の形を複数の視点から見ようとする構図上の工夫と相まって、当時の若い画家たちに大きな影響を及ぼしたのです。
そして、その名声はやがて日本へも紹介されるようになり、セザンヌの影響が顕著にあらわれるようになりました。
本展では、安井曾太郎、岸田劉生、佐伯祐三、森田恒友ら、日本の近代絵画を代表する画家たちの作品も展示し、幅広くその影響を検証します。
本展は、セザンヌ自身の作品と、その後の巨匠たちの作品とをあわせて展示することによって、その影響を明らかにしようとする斬新な試みです。
対置された作品は、わたしたちに多くの発見をもたらしてくれることでしょう。
▼観覧料
一般: 1,400円 (1,300円)
大学・高校生: 1,100円 (1,000円)
中学生 : 800円 (700円)
*()団体券は20名様以上。(会場でのみ販売。要事前連絡:横浜美術館 045-221-0300)
*小学生以下無料。障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料。
*本券で横浜美術館コレクション展もご覧いただけます。
*毎週土曜日は、高校生以下無料(生徒手帳・学生証をご提示ください)。
*「リピーター割引」について:次回ご来館の際に観覧済みの有料チケットをご提示いただくと、団体料金で企画展がご覧になれます(観覧日から1年間、1名様1回限り有効)。
▼関連サイト
http://www.ntv.co.jp/cezanne/
▼主催
横浜美術館(横浜市芸術文化振興財団・相鉄エージェンシー・三菱地所ビルマネジメント 共同事業体)、日本テレビ放送網、読売新聞東京本社
▼一般お問い合わせ
「セザンヌ主義」展 テレフォンサービス(自動音声対応) 03-6215-4406
横浜美術館
横浜市西区みなとみらい3-4-1
TEL:045-221-0300
http://www.yaf.or.jp/yma/