「エンドレスホリデイ」1303×1620mm(F100号)
展覧会内容:
作品点数 10点程度(6号?10号が3点くらい、25号?100号が7点くらい)
素材 麻紙にアクリルガッシュ
制作年 2008年
今回の展示では公園の遊具を描いた作品を中心に発表します。
公園はすでに私が遊んで楽しい場所ではなく例えば街を歩いていてちょっと疲れた時にベンチに座って休むような場所になっています。
そのベンチに座って眺めた風景を元に制作しました。
公園に居る人は結構ホームレスの方なども多く皆暇そうに見えます。
「毎日制作していて休まなくて良いのですか?」というようなことを言われて制作自体は忙しいといえば忙しいのですが、基本的に毎日自由で「毎日が休日といってよい生活」と答えています。
30歳を過ぎて定職に就いたことの無い私がこれから先も働くようなこともないのだろうと考えると、永遠にこの休日が続いていまうように思えました。
公園は戻れない過去の風景であると同時に現在の茫漠とした不安感がある日常風景でした。
午後の目が眩むような光の中で確かにどこかで見たはずの、
でも思い出せないようなそんな小さな午後の光景を作品にしました。
私たちが生きているこの世界をどのように見るのかということがテーマの1つであり、私たちにとって何が大事かということも制作の1つの課題であるようです。
私を形作っている周りの風景を描くことが現代に生きる人の共通のビジョンに重なったものになればと思います。
阪本トクロウ プロフィール
新生堂
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-30