「ときめき」とはとても曖昧な感情です。
一瞬の発露によってわき起こり不安定な形でとても希薄な感情であるとも言えるかもしれません。
しかし強い力を秘めた感情でもあります。
山崎廉と瀧田真利子。
2人はマンガに「ときめいて」いました。
山崎廉はプライベートな行為として今まで表に出す事の無かったマンガを初めて作品化します。
それは作家自身が幼少の頃より抱いてきた「ときめき」の実現ともいえます。
瀧田真利子は特定の性別を持たないマンガ、アニメのようなキャラクターのドローイングを大量に重ねた作品を展示します。
執的に見えますが、そこには彼女の「ときめき」という感情の強い流れを感じる事が出来ます。
2人の作家による「ときめき」による「ときめき」の作品によって「ときめいて」頂ければ幸いです。
※ 開期中は山崎 廉による「ハニードーナッツ」 (B5132ページ オフセット印刷。限定99冊。エディッションナンバー入り)も販売いたします。
山崎 廉 (Ren Yamazaki)
1974年 愛知県生まれ
2002年 東京芸術大学大学院美術研究科 版画専攻卒業
多くの人は、常に豊かな生活を望んでいます。「豊かな生活」とはどういう事なのでしょう。
日々の生活を基にそれらを推し量る事が出来るかもしれません。
山崎廉はそれを「日常を測る為のツール」と考え、それに基づき絵画や立体、写真等様々なメディアで子供の頃の記憶や、日常の体験をもとに制作を行っています。
それらの多くは、私達の良く目にするもの、誰でも手に入れられるような素材で創られています。
あまりにも身近すぎ、見過ごされがちな日常を視覚化することで「日常とは何か」を改めて顧みるそれにより、日々の生活をどう過ごして行くのか、ひいては「どう生きるか」という問題に真摯に向き合い対峙する時、私達は「豊かな生活」を送る事が出来るのかもしれません。
瀧田 真利子 (Mariko Takita)
1981年 東京都生まれ
2007年 東京芸術大学大学院美術研究科 版画専攻卒業
個展
2005年 「もう明日へは行かない」 garally Unseal (東京)
性のない存在にひかれます。自分が絶対になれない世界を生きる「彼ら、彼女ら」らしきものは憧れでもあり、嫉妬に近い感情なのかもしれません。
柔らかい物を握りつぶす直前のギリギリの感覚、そのまま握りつぶすのか、力を緩めるのか、自分にはまだわかりません。
galeria de muerte
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