姉川たくは、糸をテーマに制作活動を続けているアーティストです。
キャンバスにグラフィックスを描き、直感的に糸を縫い付けていく表現スタイルは高い評価を得て、国内での作品発表に加えて、ニューヨークでの個展も実現してきました。
今秋は、2部構成による展覧会を、江戸時代末に建立された土蔵を再生したアートスペース、ギャラリー・エフで開催しています。
第1部の展覧会ではあえてキャンバスを使わずに、幾重にも糸を巻いた立体作品のみによる展示を構成。
登場したのは姉川たくのイメージの世界に棲息するキャラクターたちです。
姉川は築140年の土蔵に特有の重力と闇を感じながら、その彼方に見た世界をインスタレーションによって描き出していきました。
10月31日から始まる第2部『you重力ベイビー「ボくぷまれたよ」』では、刺繍による表現も取り入れながら、1部で登場した立体作品をキャンバス作品として集約します。
闇の彼方で生まれたキャラクターたちが、キャンバスへと還り、姉川たくの縫う糸によって新たな物語を紡ぎ始めます。
ギャラリー・エフ
〒1110034 東京都台東区雷門2-19-18
アクセス: 浅草駅(東京メトロ銀座線、都営浅草線、東武線)
TEL: 03-3841-0442
http://www.gallery-ef.com