口の端 S3 絹本着彩 2008年
『あはれ』の感動が『もの』という外部の存在を契機として高められる美観を貴ぶ日本人は、『もの』の中に優美・繊細・沈静などの諸要素を物語性や意味を持って感じられるよう、古典から踏襲や引用を繰り返してきました。
伝統的に組み合わせにより決まった意味が生まれる吉祥図案や和歌を『もの』として濾過して再構築した私世界に『あはれ』を感じていただければと思います。
(麻生志保)
伝統的な絹や和紙に岩絵具という技法を用い、アヴァンギャルドな日本がを描く麻生志保の新作展を開催いたします。
高校時代に能を学び、古文.古語.吉祥文様.図案などを好み、それらを作品の中に意味を持たせて描いています。
最近描かれることが多くなった女性は女性を描いていると言うよりも仏画をイメージして人体を取り入れているといいます。
紙本、絹本併せて約13点の新作を展示いたします。
(GALLERY IDF・竹松千華)
麻生志保 プロフィール
GALLERY IDF
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