Jarg Gesimar "no title BY CHANCE" 2008年 ペン、プラスティック
オープニングレセプション: 2008年11月7日(金) 18:00-20:00
2008年のプラハビエンナーレへの参加が記憶に新しい、国際的に活躍するアーティスト、ヨーク・ガイスマーは、現在東京を拠点に活動しています。
今回の個展では、最近東京で完成した映像と、カラフルで伸びやかなドローイングが描かれた透明なプラスティックボードを用い、広い窓の明るいギャラリースペースをユニークに変貌させるインスタレーションを発表します。
本展は、ドイツ大使館にて開催される同作家による個展“unterwegs, contemporary future”(10/30-11/28) との同時開催となります。
ヨーク・ガイスマーは自らが生きる場所、かかわった様々な都市を歩き、風景、空気、人に触発された作品を発表してきました。
その作品の形態は、写真、フィルム、ドローイング、インスタレーションなど多岐にわたります。
作品はのびやかで、自由で、開かれている。どれも自然に、偶発的に生まれたように見えますが果たして「偶然」とは何でしょうか。
本展の「BY CHANCE(偶然に)」、「life is not a shadow(-人生は影ではない)」というタイトルが示すのは、外見的な作品の形状とは直接かかわりのないことのように思われます。
しかし、「偶然」に見えること、そして「影」という予測できるものに対しての予測不可能な「人生」を考え、自らをメディアとして世界を生き、歩き、人と出会い、発想し、制作する彼の作品に触れながら、私たちは今「身近」になってきたと言われている「アート」の持つ意味やあり方をもう一度考える機会を得ることになるかもしれません。
ヨーク・ガイスマーは過去四年間に多くの、写真、フィルム、ドローイングを制作してきました。
それらは、主に「東京」―自分の故郷であるスエーデン・ゴットランドとはたいへん異なった街―を歩くなかで触発されたものであり、そして、これらの作品から東京、New Yorkや他の大都市にかかわる下記の多くの展覧会が開催されました。
”with love from”(名古屋)、”everybody alone”(プラハ)、“nothing fits everything goes”(プラハ)、"fantasy”(デュッセルドルフ) 、”follow me or don't”(クロアチア)、”26”(東京)、”Private Viewer”(東京)、”Dinner for two”(東京)、”Lost in Berlin Lost in Tokyo”(東京)
また、彼の作品はベニスビエンナーレ、Cultural Capital Stockholm、プラハビエンナーレ、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、佐賀町エキジビットスペースなどで発表されています。
ヨーク・ガイスマー プロフィール
ギャラリー・ハシモト(space355-201)
東京都中央区東日本橋3-5-5 矢部ビル1F SPACE355
TEL・FAX: 03-5641-6440
http://www.space355.jp