【作品紹介】
三宅の作品はドローイング、彫刻、パフォーマンスなど、様々な表現形式で1つの世界を構成していきます。
厚紙や木に女の子等のドローイングを描いて型取りした「切り抜き」というスタイル、また自身が製作した様々な着ぐるみを着て行うライブドローイングなどのパフォーマンスです。
初期の代表的なモチーフは、「スイートさん」と名付けられた女の子。
横長の顔に小さな目鼻、極端に短い胴体から伸びたひょろ長い手足の彼等は、髪型や服装こそ違え、例え泣いている表情であっても皆一様にどこか楽しげで、楽観的な印象を与えます。
現代美術で近年もてはやされてきた「かわいい」という概念も、彼にとっては物事がポジティヴに見える1面、という大きなくくりでしかありません。
モチーフの基本形として現れたスイートさんは様々なバージョンへと変化して来ました・・・イタリア、ボローニャでは頭にコロッセオを戴き、ドイツでは宇宙人に変身し、ニュージーランドでは唱歌「森の熊さん」で熊とダンスをする女の子に扮する、といったように。
? Shintaro Miyake, 2008
【この展覧会について】
本展では、古代エジプトの神々をモチーフにした作品を展示致します。
高さ4mの巨大な彫刻作品のほか、8m近いドローイング、また初の試みとなる連作ペインティングなど、スケールの大きな作品群が並びます。
【作家プロフィール】
三宅信太郎は1970年、東京生まれ。
96年多摩美術大学絵画科版画専攻卒業。
現在も東京を拠点に活動を行っています。
主な個展に、「Innocy's House」(Museum Gugging, Art/Brut Center Gugging、ウィーン、07年)、「Beaver no Seikatsu」(Sandra and David Bakalar Gallery, Massachusetts College of Art、ボストン、マサチューセッツ、06年)、主なグループ展に「NEOTENY JAPAN 高橋コレクション展」(霧島アートの森、鹿児島、08年)、「Berlin - Tokyo / Tokyo - Berlin」 (Neue Nationalgalerie、ベルリン、06年)、「直島スタンダード」(旧床屋、直島、香川、06年)などがあります。
小山登美夫ギャラリーでは、 03年、05年の個展以来3年ぶり、3度目の展覧会です。
小山登美夫ギャラリー
東京都江東区清澄1-3-2-7F
03-3642-4090