James Kudo
地球の反対に位置するラテンアメリカの大国ブラジルにはサンバ、ボサノヴァ、サッカーと世界に誇る文化がいろいろあります。
その魅力あふれる文化の源泉となっているのは、30カ国以上の移住者とその子孫が融和し織りなす社会のダイナミズムです。
海外最大の日系社会もあり、今年2008年に移民100周年の節目を迎えました。
これを記念し、ブラジル人が周辺に多く住む川崎市で、ブラジルのクリエーションを紹介します。
現代アート作品からブラジルの雑貨やファッショングッズまで、ブラジルの「現在いま」がまるごとやってくる展覧会となります。
主催のJBAC は日本とブラジル両国のクリエーター集団です。
緊密な交流を続ける中で、マーケットや評論家の評価にはとらわれず、作家の眼から見て本当に面白いもの、真に刺激的なものを集めよう、との思いから本展を企画しました。
展示作には機智、エネルギー、躍動、混沌、寛容、陽気、愉悦といったブラジル文化の性格・精神が反映されています。
枠にとらわれない奔放な想像力に富んだクリエーションの数々は、多くの啓示と力を与えてくれるしょう。
Mazu
▼出品作家
アドリアーネ・ガリナリ Adrianne Gallinari
アルバノ・アフォンソ Albano Afonso
アヤオ・オカモト Ayao Okamoto
カイト Caito
クリス・ビエッヘンバッハ Cris Bierrenbach
フェルナンド・カルドーゾ Fernando Cardoso
フェリッペ・バルボーザ Feipe Barbosa
ジャームス・クドウ James Kudo
キミ・ニイ Kimi Nii
リア・シャイア Lia Chaia
マルタ・ネヴェス Marta Neves
マズー Mazu
モニカ・フビーニョ Monica Rubinho
ロベルト・オキナカ Roberto Okinaka
ホザーナ・リカウデ Rosana Ricalde
サンドラ・シント Sandra Cinto
シジニー・フィロクレオン Sidney Philocreon
Caito
▼展覧会のみどころ
神奈川県内でブラジル人が最も多く住むのは横浜市鶴見区、次いで近隣の川崎市となります。
本展は、日本人ブラジル移住100周年の節目を祝う日本ブラジル交流年を記念して、首都圏のブラジル人集住地域を代表するミュージアムで開催されるものです。
いま旬の現代美術作家17人の作品を展示しブラジル現代アートならではの魅力を紹介するほか、現地の美術ジャーナリストが選んだ雑貨や民芸、ファッショングッズなどを通して生活文化の多彩な表情を伝えるコーナーも設置します。
また、今年100歳を迎えた建築界の巨匠オスカー・ニーマイヤーや、94歳ながら今も第一線で活躍し同国美術界をけん引する日本人作家・大竹富江の作品もご覧いただけます。
ブラジルの文化といえばサンバやボサノヴァなど音楽の印象が強いですが、昨今は映画やダンスの分野でも国際的に注目されています。
本展ではブラジル関連映画のほか、日本では未公開の貴重なダンス作品の映像も上映します。
▼関連イベント
■映画上映/ミュージアム一階映像ホール(定員270 席)
9月27日(土)、9月28日(日)
両日とも2作品を予定。
上映作品:選定中
■Festa Brasil !/ミュージアム前広場
9月21日(日)
フリーマーケット、ブラジリアンフード屋台、音楽、パフォーマンスなどのお祭イベント
■展覧会カタログ
「ジャパンブラジル クリエイティブ アートセッション2008:日本ブラジル交流展」
2008年9月13日刊行予定
出品作家・作品の紹介のほか、ブラジルの芸術文化に関する情報を含む予定
主催:ジャパンブラジルアートセンター(JBAC)
後援:川崎市、川崎市教育委員会、ブラジル大使館、日本ブラジル交流年、毎日新聞社
協力:ブラジル国文化省(Minist?rio da Cultura)、ブラジル国家文化財団(Fundo Nacional da Cultura)、Linha Imagin?ria
特別協力:深瀬記念視覚芸術保存基金
※本展の入場は無料です。ただし、映画については入場料を頂きます(一般600円)。
※Festa Brasil など予定しているイベントについては、JBACのホームページをご確認ください。詳細が決まり次第、情報をアップしていきます。
川崎市市民ミュージアム
〒211-0052 神奈川県川崎市中原区等々力1-2
TEL:044-754-4500