半世紀に渡り独自の映像美学を展開し、国際的な評価を得てきた写真家、細江英公。
1971年に発表されたシリーズ『抱擁』は、肉体を高度に抽象化し、生命のエッセンスを抽出した作品として歴史にその名を刻んでいる。
また、1963年に発表されたシリーズ『薔薇刑』は、小説家、三島由紀夫氏を被写体とした作品であり、細江英公の代表作であると同時に戦後の日本写真史において最も重要な作品の一つといえる。
今回ギャラリーホワイト ルーム トウキョウでは、『抱擁』の大判作品を制作、エディション化する。
これは作家、細江英公が初めて試みるリミテッドエディション作品となる。
『薔薇刑』からはプラチナプリント作品をVIEWING & VIP ROOMに展示。
テクノロジーの変化によって変わらざるを得ない作家の価値観が反映された本展は、「銀塩はリミットしないが、デジタルはリミットする」という細江自身初の試みであり、本人に一つの「事件」とも言わしめるほどの出来事となった。
1000部限定で制作されるオリジナルカタログには、細江英公の序文と共に『薔薇刑』『抱擁』のために書き下ろされた三島由紀夫氏の序文も特別に掲載。
各カタログにはエディションナンバー、細江英公の直筆サインが入る。
※会期中、細江英公のギャラリートークやスペシャルゲストを招いてのトークショーを行います。
詳細は、近日中にホームページにてアップ致します。
細江英公プロフィール
GALLERY WHITE ROOM TOKYO
東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
TEL: 03-5774-1911
http://www.g-whiteroom.com/