SCAI THE BATHHOUSEは2008年7月4日(金)より7月8日(火)まで、田中泯によるパフォーマンス及び記録展示を開催いたします。
田中泯は1945年東京生まれ。
1970年前半から一ダンサーとしての活動を開始、故土方巽に対して自身を正当な嫡子と表明し、独自の舞踊を求め、ジャンルにとらわれることなく、舞踊活動を展開し現在に至る。
2008年横浜トリエンナーレにも中核アーティストとして参加が決定しています。
1990年にフランス政府より芸術文化勲章を、2001年には「日本現代藝術振興賞」を受賞するなど国内外から高い評価を得ています。
また近年では映画『たそがれ清兵衛』に出演、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。
2006年田中泯独舞舞台作品「赤光」ならび、「透体脱落」で朝日舞台芸術賞を受賞し、その再演を機に大舞台での活動を最後と宣言するが、その後もあらゆる場面により根源的な「おどり」の活躍の場を広げています。
インドにて2008.1 ?ISHI
その踊りは静かに始まります。
研ぎ澄まされた全身のあらゆる感覚で、場を読み・聞き・感じ、それに即興で応じる。
慎重に体は動き出し…寝転がる、目を見開く、強く何度も同じ動きを繰り返す、薄目で歪んだ表情になる。
時に激しく、時にほとんど動いていないかのようにゆっくりとした動きは、周囲との交感から自然と生じた内なるエネルギーの現われともいうことができます。
空気、音、モノ、時間、歴史、人など場に関係するあらゆるものに同調、また介入するかのようにして対話を繰り返すことで、場と一つとなり輝きを放つ。
その姿は観る者の眠っていた感性を奥深くに呼びかけ、人々が生まれながらに持つ純粋で繊細な感覚・感受性を喚起することで、人々に大きな感動をもたらします。
鹿児島2008.3 ?ISHI
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SCAI THE BATHHOUSEのパフォーマンスでは7月4日(金)から8日(火)までの間、SCAI THE BATHHOUSEをスタート地点とし毎回異なる場所に踊りに出向きます。
その模様はビデオで記録され、翌日SCAI THE BATHHOUSEにて上映されます。
踊りの後SCAI THE BATHHOUSEに戻り、トークイベント等を行う予定です。
凝縮した内容で、田中泯の世界を多角度からご覧頂ける機会となります。
また日毎、場毎の経験が積み重ねられていく中で、予測のできない相乗効果も生まれることでしょう。
この5日間、大いに期待が膨らみます。
協力:東京藝術大学美術学部先端芸術表現科 木幡和枝研究室
SCAI THE BATHHOUSE
東京都台東区谷中6-1-23 柏湯跡
TEL:03-3821-1144