「雲をも渉る」 10P 日本画
「時」は見えないから感覚でとらえるしかない。
例えば、その経過は速くなったり遅くなったりする。
世界を巻き込む大きさであったり、個人的なちいさなものであったり。
感覚でとらえた僕の「時」は僕の曖昧な記憶システムで選択されてとどまるものもあれば、なくなるものもあるのだと思う。
いつもこんなことを考えてはいないのだが、偶然巡りあう情景のほんの些細な何かが記憶システムのキーを機敏にたたき「時」を呼び戻すとついつい考えてしまう。
そして、永遠とはこんなことであろうかなどと思ったりもするのである。
【展示内容】
200号程度の大作から10号程度の小品約10点を展覧予定。
新生堂
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-30