Untitled, 2007, 340 x 270 cm
今展覧会では、高さ3メートルを越す巨大な立体作品やペインティング、作家自身によりデザインされた壁面の上に展示される新作のタトゥードローイング等によって構成されます。
―彼のドローイング作品は、呼応し合い、互いにエネルギーを高め合う相互作用をしている。モーマンの作品によって、特別化された人々や物は、大きな組織の中のただの1つへと変化していくのだ―
―彼は、モデル、セレブリティーや政治家などをマティリアルにし、その上にタトゥーワークをすることで、彼らを特別化された人間からただの人と同じにしているのである。―
モーマンの作品は、現代社会に疑問を投げかける。
社会の柱となる政治、理念、宗教、精神の要素を自ら進んで取り入れていこうとするのである。
それは彼にとって動物のように生きる事への本能、生への本能、渾沌に対する本能、死への恐れに対する本能のようなものであるのだろう。
作家はこれらの本能と常に向き合い、この錯乱した社会から解放されるものを探求している? Alice Haumont
<Jean-Luc Moerman/ジャン=リュック・モーマン略歴>
1967年、ブルッセル生まれ。1995年よりヨーロッパを中心に活動。
パブリックスペースを活用したウォールペインティングプロジェクトを始め、バーゼル・アートフェア(2005年6月)やフリーズ・アートフェア(2004年10月ロンドン)では壁一面を埋め尽くすインスタレーションを発表。スウェーデンのファッション誌「BON MAGAZINE」(2004年秋号)の表紙では、スポンサー化粧品会社の化粧品を使ってモデルにペインティングし、注目を浴びる。
雑誌の切り抜きやポスター等にオリジナルのタトューをドローイングで描きこむ作品などを多く制作。今秋に向けて、ファッションブランドLong Champ Parisとモーマンによるコラボレート企画が進行中。
今、あらゆる方面において世界中の注目を集めている期待のアーティスト。
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