日本科学未来館(略称:未来館、館長:毛利衛、所在地:東京都江東区青海)は、2008年3月20日(木・祝)から6月16日(月)まで、企画展「エイリアン展 ―― モシモシ、応答ネガイマス。」を開催いたします。
2005年にロンドンで“The Science of Aliens”という名称で初公開されたエイリアン展は、近年の惑星探査や天体観測技術の進歩、最先端の生命科学などによって得られた研究成果をもとに、エイリアンに古くから魅了されてきた人間の心理をひも解きながら、地球外生命が存在する可能性について「科学的」に追求する展覧会です。
また同時に、こうした宇宙全体を俯瞰するような研究成果から、地球の現在、そして未来の姿についても考えていきます。
日本科学未来館では、先端の科学技術により明らかとなってきた各分野の研究成果を横断的に捉え、地球外生命の存在についてアストロバイオロジー(※)の観点から紹介することは、私たちの生活に新しい視点をもたらすものと考え、本展の開催を決定しました。
会場は4つのゾーンから構成され、多様な角度から地球外生命の存在可能性に迫ります。
Zone1「空想としてのエイリアン」では、映画の中や歴史上で描かれてきた想像上のエイリアンの姿から、エイリアンに魅了される人間の心理についてひも解きます。映画「エイリアン」に登場するエイリアン・クイーンをはじめとするさまざまなフィギュアや、魔女裁判の記録、アニメーションの怪物を退治するゲームなどをお楽しみいただけます。
ゾーン2:「科学としてのエイリアン」より 会場風景
Zone2「科学としてのエイリアン」では、近年の惑星探査や天体観測技術の進歩、最先端の生命科学などによって明らかになってきた地球上の生物の進化の足跡から、地球外に生命が存在する可能性について検証します。原始の地球環境に近いとされる深海に住む生物の標本や、動物の進化を表すグラフィック、惑星クイズなどを通し、分かりやすく伝えます。
ゾーン2:「科学としてのエイリアン」より ウィーディー・シー・ドラゴン
Zone3「エイリアンの世界」では、最新の科学的根拠をもとに、科学者たちが想像する地球外生命の存在する惑星を、巨大なインタラクティブ展示で表現。タッチパネルで楽しみながら、惑星の環境、生物の生態について学びます。
ゾーン3:「エイリアンの世界」より 仮想エイリアン「マッドポッド」
(C) Big Wave 2005 / Channel 4 television
最後のZone4「エイリアンとの交信」では、科学者が行ってきた、地球外生命からのシグナルの受信方法、および交信方法について紹介します。
また会期中は、エイリアン展をより深く楽しめる実演「ミッション・レポート」(5シリーズ)を毎日実施します。その他、宇宙や生命に関するワークショップやトークイベントも開催予定です。詳細はWEBにて順次公開していきます。
本展はこれまでに、フランス、スペイン、アメリカなど、欧米地域で巡回展示されていますが、アジア地域では今回が初めての開催となります。また、駐日英国大使館とブリティッシュ・カウンシルが主催する「UK-JAPAN 2008」の公認イベントです。
※アストロバイオロジー…地球以外の惑星に生命が存在する可能性について、天文学、惑星科学、生物学などさまざまな視点から探る新しい研究領域
▼入場料
大人 900円、18歳以下 350円 /団体8名以上 大人 800円、18歳以下 310円
※常設展示見学可
※障害者手帳所持者は当人および付き添い者1名まで無料
▼主催など
主催 日本科学未来館、フジテレビジョン
後援 ブリティッシュ・カウンシル、産経新聞社、ニッポン放送
協力 円谷プロダクション
企画・制作 SCIENCE & MEDIA LLP(英国)、日本科学未来館、フジテレビジョン
協賛 キャドバリー・ジャパン
日本科学未来館
東京都江東区青海2-41
TEL:03-3570-9151
http://www.miraikan.jst.go.jp/