<展覧会概要>
20世紀初頭にパリのモンパルナスで活躍したアメデオ・モディリアーニ(1884-1920)は、エコール・ド・パリを代表する画家として知られています。
しかし、モディリアーニが自らの創造の源泉として、原初的な力にあふれるアフリカやオセアニア、東南アジアなどの芸術に深い関心を寄せていたことは、あまり注目されてきませんでした。
プリミティヴ美術(原始美術)の素朴で純粋な造形は、当時ピカソやマティス、ドランといった前衛的な芸術家たちが新しい表現を探求する過程で、重要な指針となりました。
モディリアーニもまた、プリミティヴ美術を理知的に分析し、それを革新的な表現に結びつけた画家であったことが明らかになってきています。
本展では、プリミティヴ美術の影響を色濃く示す初期のカリアティッドの作品群から独自の様式を確立した肖像画にいたるまで、幅広い作品を紹介し、プリミティヴィスムに根ざしたモディリアーニの芸術がいかなる変遷をとげたのかを探ります。
10カ国におよぶ国々から集められた作品を通して、前衛画家としてのモディリアーニの功績を一望できるまたとない機会となることでしょう。
《ジャンヌ・エビュテルヌ》 1918年 油彩/カンヴァス 個人蔵
《少女の肖像(ユゲット)》 1918年 油彩/カンヴァス アサヒビール株式会社
<会期>
2008年3月26日(水) - 6月9日(月)
毎週火曜日休館
※ただし、4月29日(火)、5月6日(火)は開館。翌日の4月30日(水)、5月7日(水)を休館。
<会場>
国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
<交通>
東京メトロ千代田線乃木坂駅6出口(美術館直結)
東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩5分
都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩4分
<開館時間>
10:00 から18:00まで
※金曜日は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
<主催>
国立新美術館、日本経済新聞社
<後援>
フランス大使館
<協賛>
NEC、花王、KDDI、損保ジャパン、ダイキン工業、大日本印刷、トヨタ自動車、三井物産
<協力>
日本航空
<監修>
マルク・レステリーニ氏(パリ・ピナコテーク美術館館長)
<お問い合わせ>
ハローダイヤル 03-5777-8600
国立新美術館
東京都港区六本木7-22-2