グローバリゼーションとインターネット・サービスがもたらした効果のひとつは、 地球上のどの地点もそれぞれに独自のローカルな場所となり、どこが中心であるとか周辺であるとかということが言いづらくなっていることだと思います。
どの場所にもそれぞれの人の生活がありますし、さまざまな活動がおこなわれているはずです。
そうした生活と活動の過程が浮かび上がり、それからさきの生活や活動のありかたが求められているということが、 ローカルな場所ではとらえやすいのではないでしょうか。
まずは、たとえささやかで、そうした多数の活動のなかのひとつにすぎなくても、 なにかの活動(ここではアートにかかわる活動ですが)に注目をして、それがほかのローカルな場所での活動とどうちがうのか、どうしたら、 ほかのローカルな場所との活動とつなげたり、活動の交流をすることができるのかという、そうした問題を提起するのが、TOKYO LOCAL の企画意図です。
坂口恭平、Dig?ital
ギャラリー香染美術
東京都杉並区阿佐谷南1-10-1 1F
03-3314-9106