リサ・ライターのペインティングは写真のイメージを基に制作されます。
ー見何でもない、日記に近いようなそれらの写真は、ペインティングに使用することをふまえて選ばれています。
ライターの作品の特徴でもあるシンプルなペインティングの表面は輪郭線とフラットな色面とで構成され、その自然とかけはなれた色彩はライターの作品を単純に具象/抽象の区別をし難いものにしています。
画面上の、もの・人・場所は実際の色とほとんど対応せず、むしろ、色彩は<見ること>、そして見たものを再現すること本来の抽象性を強調しています。
今回の展示では、新作のペインティングに加え、この機会にあわせてギャラリースペースに制作した壁画をご覧いただけます。
新しいシリーズは“観衆”および写真を撮影している人物に焦点をあて、<見られる>対象は描かれていません。
ライターの作品はニューヨーク近代美術館、ヴォルフスブルク美術館、P.S.1現代アートセンター、サンフランシスコ近代美術館、シルン美術館、聖アンドレ修道院現代美術センター、ホイットニー美術館など数多くの美術館で展示されています。
この機会にリサ・ライターの新作を是非御高覧下さいませ。
タカ・イシイギャラリー
東京都江東区清澄1-3-2-5F
03-5646-6050