<展覧会概要>
近代日本画壇のゆるぎない巨匠、横山大観(1868 - 1958)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)の第1回生として入学して以来、明治から大正、昭和の戦前戦後を通じて活躍を続けました。
やまと絵、琳派、水墨画などに学び、自らの絵画世界を築いて数々の名品を生み出しました。
本展は、大観の没後50年を飾るにふさわしく、初期から晩年までの代表作を集めて展示するほか、海外からの里帰り作品などもまじえ、大観芸術を一望し、現在の視点から見直す格好の機会となるでしょう。
<展覧会の見どころ>
1.代表作ずらり
東京美術学校の卒業制作として知られる《村童観猿翁》(1893年、東京藝術大学大学美術館蔵)から、最後の院展出品作となった《風蕭々兮易水寒》(1955年、個人蔵)まで、名作がずらりと並びます。
≪生々流転≫ (部分)
重要文化財 1923年(大正12) 再興第10回院展 絹本墨画 一巻
東京国立近代美術館蔵
?Shokodo, Ltd & Japan Artists Association, Inc. 2007/07282
2.海外作品里帰り
大観展は毎年のように開かれていますが、海外からの里帰り作品が展示されるのは非常に珍しいことです。
3.大観 vs. 古画
大観芸術と関わりの深い、日本、東洋の古美術を出品し、大観芸術と並べて展示します。
≪秋色≫
1917年(大正6) 再興第4回院展 絹本金地着色 六曲一双 個人蔵
?Shokodo, Ltd & Japan Artists Association, Inc. 2007/07282
尾形光琳≪槇楓図屏風≫
重要文化財 18世紀(江戸時代) 紙本金地着色 六曲一隻
東京藝術大学大学美術館蔵
<主催>
国立新美術館、朝日新聞社、没後50年横山大観展組織委員会
<後援>
日本美術院
<協賛>
大日本印刷株式会社
<協力>
財団法人横山大観記念館、ニッセイ同和損害保険株式会社
国立新美術館
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2