ジェイソン・テラオカ展
"ヒーロー、悪役、そして犠牲者たち"
2007年11月24日(土) - 12月22日(土) 日・月曜、祝日休廊
12:00 - 19:00
小山登美夫ギャラリー
【作品紹介】
謎めいた人物像を描くジェイソン・テラオカは、ハワイで活躍する日系4世のアーティストです。
描かれる人物たちは老若男女を問わず、日常生活を共にしている隣人のような存在から、映画やコミックの中から飛び出した架空の登場人物まで、様々です。
彼らの表情は一様にどこか歪み、ある時はホラー映画のように陰惨で、ある時は皮肉まじりの冷酷さを醸し、対して背景は彼らの内面を浮かび上がらせるかのように、無地で塗りつぶされています。
アルフレッド・ヒッチコック監督の映画のカメラワークが好きだと言う彼の作品には、50年代から60年代のクラシカルなサスペンス映画からの構図の影響も見られます。
架空の映画のポスターやスチール写真にも思えるこれらの絵画は、日常から切り離された劇画的な表現によって、日常を過ごす私たちの深層心理に潜む孤独や不安を、より鮮やかに照らし出してみせるのです。
? Jason Teraoka, 2007
【この展覧会について】
本展では22点の新作ペインティングと、9点の新作ドローイングを展示致します。
【作家プロフィール】
ジェイソン・テラオカは1964年ハワイ、カウアイ島生まれ。
90年代後半よりハワイを中心に活動を開始し、ホノルル・アカデミー・オブ・アーツで毎年行われるグループ展『Annual Artists of Hawaii』には、97年、99年、01年と出展しました。
現在もホノルルにて制作活動を行っています。
2005年、全米を巡回した奈良美智の個展『Nothing Ever Happens』がホノルル現代美術館へ巡回した際、『Shaka Nara』と題した展示室で共に作品を発表しました。
日本では、2006年に原美術館で個展『Neighbors』が開催され、ユニークな作風が広く紹介されることになりました。
作品はハワイ州文化芸術財団、ホノルルアカデミーオブアーツ、原美術館にパブリックコレクションとして収蔵されています。
小山登美夫ギャラリー
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