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海老原の２度目となる本展では、いずれも“性”に焦点をあて、メディアの中に見いだされるイメージに対する奇異性、違和感、またそれによって生ずる喪失感と言ったものをキーワードに、肥大化する我々の欲望を描き出している。



REM, 2007, Oil on canvas


古代から、尼に成る儀式の上で、重大な意味を持っていた“断髪”という行為からも連想させられる様に、『人間の髪というものは我々の煩悩を象徴しているかのようである』と 海老原は言う。

メディアのなかで我々創造者の手を離れ、一人歩きを始めたイメージ達。複雑に絡み合う髪のように彼らもまた複雑に入り乱れ新たな言語を作り出し、私たちを支配する。

海老原のペインティングはそれらを読み解くパスワードを私たちに与えてくれるのではないだろうか。


ワダ ファイン アーツ
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