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第52回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際企画展に招待作家として参加するなど、益々の活躍が期待される作家、加藤泉の展覧会を開催します。
加藤泉プロフィール
1969年島根県生まれ。武蔵野美術大学で油絵を学び、卒業後、数年のブ ランクを経て画家としてのキャリアをスタートした加藤泉は、一貫して「生きもの」を描いてきました。
胎児とも昆虫ともつかない、原初の生命体のような形体から始まり、その後、羊水をまとったような「人のかたち」を帯び始め、不気味さ、愛らしさ、空虚さ、暴力性など様々なものを感じさせながらも、その「存在そのもの」としか言い様のない、「強烈な何か」を観る者に投げかける彼のペインティングは、一度目にしたら忘れることのできない、際立った力強さをたたえています。
加藤泉 「無題」 2004年
木、アクリル絵具、木炭 h.205×w.56×d.52cm
写真提供:水戸芸術館現代美術センター
一方で、加藤は、2003年以降、木彫作品も併行して手がけるようになります。特に、「lonely planet 孤独な惑星」展(水戸芸術 館現代美術センター/2004年)及び「Little Boy:現代のポップカルチャー」展(ジャパンソサエティー・ギャラリー、ニューヨーク/2005年)で発表した、巨大な頭部をたずさえ、不安定にも立ち上がろうとする、巨大化した赤子のような彫刻作品は、プリミ ティヴ・アートのような直接性を持ちながらも、そこにも収まらない存在感を放ち、鮮烈な印象を残す代表作のひとつです。
本展覧会は、この約2mに及ぶ木彫作品を中心に、ペインティング及び彫刻双方の代表的な作品の一部をご覧いただける貴重な機会となります。
協力: ARATANIURANO
高橋コレクション
東京都新宿区西五軒町3-7-3F
TEL/FAX : 03-5228-1651