日本を代表する日本画家の版画展を開催します。
文化勲章受賞の平山郁夫氏の新作を含む約15点の展観です。
平山郁夫 「パルミラ遺跡を行く・夜」 30.5×65cm
美貌の女王ゼノビアの数奇な運命。パルミラをめぐる砂漠のロマン。
シリアの首都ダマスカスから北東へ約230キロ。1980年にユネスコ世界遺産とされたパルミラ遺跡は、シリア砂漠の真ん中にある。シルクロードの要衛として栄えたオアシス国家パルミラは、その隆盛ゆえに時の世界帝国ローマに反逆、西暦272年、皇帝アウレリアヌスによって滅ぼされた。パルミラの栄光と落日を見届けたのはクレオパトラと比肩された女王ゼノビアだった。
今も残る記念門につづくコリント様式の円柱の連なる大通り。そして壮大なベル神殿。女王ゼノビアを偲び、夜の遺跡に女性で構成されたラクダの隊列を配したのは、画伯の新たなるシルクロード・ロマンと言えよう。
ギャラリーショアウッド
東京都港区南青山3-9-5
TEL:03-5747-5225