ラムフロム・ザ・コンセプトストア(渋谷区上原)のギャラリースペース、GALLERY at lammfrommでは、2007年4月28日(土)から5月31日(木)まで、山本修路(やまもと しゅうじ)の展覧会「松 from lammfromm」(マツ・フロム・ラムフロム)を開催いたします。
「松 其ノ三十」 2007 78.5×35×6cm FRPに着色 (c)Shuji Yamamoto
山本修路は1979年、埼玉県生まれ。2005年3月に多摩美術大学美術学部油画科を卒業。同年夏に初めての個展「松景」が、レントゲンヴェルケ(東京)とema daikanyama(東京)で開催されました。
また、2007年2月にはニューヨークのPH GALLERYでも個展が開催されるなど、今後の活躍がますます期待される若手アーティストです。
山本修路の作品は、大学在学中よりアルバイトとして携わった、庭師の仕事から多大な影響を受けています。
「松」を唯一のモチーフとしたドローイング、平面、立体作品を数多く制作しており、平面、立体共に、全てFRPという合成樹脂を支持体としていることも大きな特徴です。
天然の素材は使わずに、あえて人工的に作られた素材を使うその姿勢には、自然物に対して、半永久的に存在して欲しいという希望と敬意が見られます。
山本の創り出す「松」は、ひょろひょろと長く伸びた枝や、高くそびえる岩に佇む松など、どれも変幻自在に形を変え、まるで命がふきこまれているかのような表情をもちます。
奇妙なその形は、山本が庭師の仕事の中で身に付けた、自然物を変化させ新たな造形を生み出す、という日本の伝統的な造園様式に基づいています。
限られた素材、様式の中だけで造られる造園術同様、松の葉、木の枝、幹、岩といったモチーフを、少ない色数と一貫した技法で表現する山本の制作スタイルは、シンプルすぎるともいえますが、そこにはおかしみや力強さに加え、磨きや反復といった地道な作業により完成した、ミニマルな美しさが存在します。
(c)Shuji Yamamoto
今回、GALLERY at lammfrommでの展覧会では、本邦初公開となるレリーフ作品「松」のほか、ドローイング作品、立体作品などを展示、販売いたします。
あらゆる制限の中にあえて自らを投じ、「松」のみで創り上げられた山本修路の独自の世界には、現在、そしてこれからの可能性が大いに込められています。この機会にどうぞご高覧ください。
協力:レントゲンヴェルケ
GALLERY at lammfromm
〒151-0064 東京都渋谷区上原1-1-21 山口ビル1F
TEL&FAX 03-5454-0450
http://www.lammfromm.jp