ART AWARD TOKYO誕生。
卒業・修了制作展の中からスカウトされた作家のポートフォリオより、審査員によって51名の作家が選出され行幸地下ギャラリーで展示される。
一堂に集められた若きアーティストの作品を、一気に見ることができるまたとないチャンスがやって来た。
【A.A.T.設立趣旨】
1) 東京発、世界へ ? 新たなアートの才能を発掘するシステムをA.A.T.は構築していきます。
日本には多くの美術大学があります。
そして、美術大学に属してはいなくてもアーティストを目指す多くの若者、新しい、すぐれた才能を持つ若者がいます。
しかし、才能があったとしても、育成されていくシステムがないという大きな矛盾が存在します。
かえり見れば、90年代以降の世界のアートシーンは、インターネットに代表されるグローバリゼーションの動きもあり、アートシーンはきわめて活性化された状態にあります。
にもかかわらず、日本の若き才能に、積極的に評価を与えるクリティクや世界へはばたかせるシステムが不在であるというギャップは年々大きくなるばかりです。
このA.A.T.は、主要な美術大学の卒業制作展をリサーチ、選抜、ノミネートし、このたび新たに丸の内に開設されるスペース(行幸通り地下通路ギャラリー)に一同に展示します。
そして、評論家、キュレイター、教育者からなるコミッティメンバー(審査員)による公開審査、公開討議により、賞を与えます。
賞は、あくまでも今後の制作費をサポートする意図のもとに行なわれます。
2) A.A.T.は東京から世界に発信するコンテンポラリーアートの継続性ある拠点形成となります。
A.A.T.は、「学生」の活動をサポートすることを目的としつつも、そのクオリティについての考え方は、そのレベルにとどまるものではありません。
A.A.T.がオーガナイズし、めざすものは、大胆でヴィヴィッドな新しい才能、新しいスタイルのショーケースの形成です。
世界からも注目されるユニークなショーケースに成長させてゆくことも重要な課題なのです。
同時にアーカイブにも力を入れ、新しい才能にいつでもアクセスできるような基盤作りにも力を入れ、継続的に開かれた場を提供していきたいと考えています。
3) A.A.T.は、アートの力で、丸の内を活性化させるプロジェクトです。
A.A.T.のミッションは上記のような一連の動きの結果、丸の内の活性化に寄与する、街の中にアートを位置づけるきっかけづくりを行うこともあります。
バーゼルアートフェアやベニスビエンナーレの例(アートフェアやビエンナーレの時期には街の各地で展覧会やパフォーマンス、お祭りが繰り広げられます)をあげましても、世界には、アートが街の活性化の一躍を担う例が山とあります。
一方日本ではまだ、十全とは言えません。
A.A.T.の取り組みを通して、街の中にアートを位置づけるフォーマットを開拓していきたいと考えます。
【アワード受賞者】
グランプリ
荒神明香(東京藝術大学)Haruka Kojin
準グランプリ
内海陽介(多摩美術大学)Yosuke Uchimi
特別賞
萩原健一(IAMAS)Kenichi Hagiwara
大崎晴地(東京藝術大学)Haruchi Osaki
【展示作家(51名)】
秋吉亮佑(IAMAS)
飯塚菜菜(京都造形芸術大学)
石黒英彦(京都市立芸術大学)
色山ユキ江(京都市立芸術大学)
岩本愛子(東京藝術大学)
上原徹(京都市立芸術大学)
薄久保香(東京藝術大学)
内海陽介(多摩美術大学)
榮水亜樹(東京藝術大学)
大崎晴地(東京藝術大学)
權五信(多摩美術大学)
大槻素子(東京造形大学)
大庭大介(東京藝術大学)
岡田啓伸(京都造形芸術大学)
萩原健一(IAMAS)
唐津哲也(東京藝術大学)
河野愛(京都市立芸術大学)
河邊伸(東京藝術大学)
菅美紗子(武蔵野美術大学)
岸乃瑠(東京藝術大学)
荒神明香(東京藝術大学)
小平透子(多摩美術大学)
小西紀行(武蔵野美術大学)
小牟田悠介(京都造形芸術大学)
鈴木宏樹(京都市立芸術大学)
高林聡子(武蔵野美術大学)
田中健司(IAMAS)
田中奈津子(京都市立芸術大学)
谷口真人(東京藝術大学)
谷澤紗和子(京都市立芸術大学)
中川原崇志(京都市立芸術大学)
仲田慎吾(東京藝術大学)
西野正将(東京藝術大学)
抜水摩耶(京都造形芸術大学)
能丸督之(東京藝術大学)
野田仁美(京都市立芸術大学)
馬場晋作(京都市立芸術大学)
羽部ちひろ(京都市立芸術大学)
原田美帆(京都市立芸術大学)
Hyon Gyon(京都市立芸術大学)
平田立人(東京藝術大学)
本田一起(多摩美術大学)
宮本裕美(東京造形大学)
安田悠(武蔵野美術大学)
山下耕平(京都市立芸術大学)
山下春菜(京都市立芸術大学)
山田あゆみ(武蔵野美術大学)
横倉祐司(多摩美術大学)
龍門藍(京都市立芸術大学)
ロバート・プラット(京都市立芸術大学)
渡辺泰子武蔵野美術大学)
【審査員】
天野太郎(横浜美術館副館長補佐、学芸教育グループ長)
飯田志保子(東京オペラシティアートギャラリーキュレーター)
後藤繁雄(編集者・クリエイティブディレクター、京都造形芸術大学ASP学科教授)
木幡和枝(アート・プロデューサー、東京藝術大学先端芸術表現科教授)
小山登美夫(小山登美夫ギャラリー代表)
佐藤直樹(ASYL DESIGN アートディレクター、多摩美術大学造形表現学部デザイン学科助教授)
長谷川祐子(東京都現代美術館事業企画課長、多摩美術大学芸術学科特任教授)
ゲスト審査員
奈良美智(アーティスト)
アラナ・ハイス(P.S.1 コンテンポラリー・アート・センター / MoMAディレクター)
ART AWARD TOKYO (A.A.T.)
主催:丸の内元気文化旬間実行委員会(東京都/千代田区/文化庁/東京商工会議所/(財)東京観光財団/大手町・丸の内・有楽町地区再開発計画推進協議会/NPO法人大丸有エリアマネジメント協会/千代田区観光協会/(株)東京国際フォーラム/東日本旅客鉄道(株)/三菱地所(株))
特別協賛:三菱地所(株)
行幸地下ギャラリー
東京都千代田区丸の内2-4-1