http://www.shiseido.co.jp/gallery/html/
「椿会」は、戦後の資生堂ギャラリーを代表する展覧会で、時代と共にメンバー編成やシステムを変え、2005年に終了した第五次椿会まで半世紀以上にわたって継続してきました。
そして「椿会」誕生から60周年を迎える2007年より、新たに結成された第六次椿会―伊庭靖子、塩田千春、祐成政徳、袴田京太朗、丸山直文、やなぎみわ―が活動をを開始します。
袴田京太朗 Wanderer
51×16×12cm アクリル板 2005
撮影:山本糾 個人蔵
活動期間は2009年までの3年間で毎年6名中4名が出品します。毎年顔ぶれを少しずつ変えることで、緊張感と新鮮味あふれるグループショーをめざします。
さらに第六次椿会では、毎年出品作家の話し合いの中で、テーマも含めて展覧会をつくりあげていく、ということを試みます。テーマの下にアーティストが集められるのではなく、「椿会」という場に出会ったアーティストたち自らが、テーマも含め展覧会を構築していく。第六次椿会のこの試みは、グループショーの新たなかたちを模索します。
やなぎみわ My Grandmothers: SHIZUKA
140×100cm ライトジェットプリント 2004
初回となる本年は、伊庭靖子、祐成政徳、袴田京太朗、やなぎみわの4名が出品します。
写真的な視覚を介在させることにより、きわめてリアルな質感と独特の空気感で果物や寝具といった日常的なモチーフを油彩で描き出す伊庭靖子。
建築空間と密接に関わる立体作品を制作している、祐成政徳。
「かたちにならないはずの場所にかたちをつくること」を自らの彫刻の定義とし、制作している、袴田京太朗。
写真やコンピュータグラフィックス、映像などを駆使しながら女性をモチーフとした作品を制作している、やなぎみわ。
4人のアーティストが互いに話し合いを重ねながら展示のプランを練っていきました。
それぞれの世界がどのようにつながっていくのか。「椿会」でなくては見ることのできないアーティストたちのコンビネーションにご期待ください。
資生堂ギャラリー
東京都中央区銀座8-8-3
TEL:03-3572-3901