http://www.takahashi-collection.com/
高橋コレクションでは、ジュネーヴ在住のアーティスト、宮川ひかるの展覧会を開催します。ヨーロッパを活動の拠点にしてきた宮川の日本初個展です。
"cecile belmont 1" 2006
撮影協力 : Ludovic Jecker
デザイン(ボディカッティング) : Cecile Belmont
ルイ・ヴィトンのバッグを紙で複製し、正規の値段をつけてパリ本店の前で路上販売している現場を警察に見つかり連行されてしまう体当たりのパフォーマンス、同じ茎から咲く数個の花の中からひとつだけを選んで毎日ドローイングをしてあげたら、選ばれた花だけが長生きしたというユングのシンクロニシティの実験的なインスタレーションなど、印象深い作品をさまざまな場所で提示し続けてきました。
それらの作品群の中から彼女が今回見せるのは Smoking Heaven と名付けられたインスタレーション。つかの間の天国気分を提供しつつ身体を破壊する要素を持つ煙草が、破壊される運命を背負う曼荼羅に姿を変えます。
そして服を作る材料で、マテリアル化、商品化されたイメージを表現するというアイデアから生まれた刺繍の雑誌 と、今年ジュネーヴで展示されたポスター・プロジェクトの写真作品。ポスタープロジェクトは“マテリアルを使用しない”商品を扱う架空のブランドの広告ポスターを、実際に街中に貼って見せるというプランでした。ジュエリーや靴のデザイン画を元に、アーティスト自らがデザインに沿って身体にカッティングを施し、マテリアル不在の製品をまといます。その姿を写真家が撮影し、ブランド名を付けてポスターが完成しました。ギャラリーにはポスターに使用されたイメージの写真作品と共に、ジュネーヴの街のプロジェクト風景が展示されます。
物質とは何か、非物質とは何かという問いかけを念頭に、確かな有機感覚に刻まれる答えを探って、辿り着けるところまで何とか辿り着きたいと願う宮川ひかるの世界をどうぞ体験してください。
フェリエとしこ
■宮川ひかる略歴
1976年名古屋生まれ。2000年より5年間グルノーブルの高等美術学校にて学びながら制作活動を行う。
現在はジュネーヴ美術学校に在籍。
2001年 「Playground」 SMMギャラリー、ベルリン
2002年 ヴィデオ・セッション「5x55」 国立現代アートセンター、グルノーブル
2004年 「Le cas du sac」 モード・テキスタイル博物館、パリ
「ええじゃないか」 コレクション・ランベール、アヴィニョン
「あきまへん」 メゾン・フォリ・ドゥ・ワゼム、 リール
2005年 「Burlesque contemporain」 ジュ・ド・ポーム美術館、パリ
「Cutting Edge」 ソウル・オークション・ハウス、ソウル
「Fresh Europe」 ラ・フォンダシオン・コガート、ブダペスト
2006年 「Utopies urbaines」 フォンドリー、カルージュ、スイス
「MI-GRE」 ケア・オヴ、ミラノ
その他多数のグループ展に参加。
■高橋コレクション
〒162-0812 東京都新宿区西五軒町3-7-3F
TEL/FAX:03-5228-1651
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