独特の透明感を持ったドローイングとインスタレーションを展開する清水留理子は新たな表現を求め2002年より渡米、ニューヨークにアトリエを構え、Platt Instituteにてペインティングの研鑽を積んできま した。今回の個展ではその成果を問う新作オイルペインティングが発表されます。
SCAIでの前回の個展での作品とは一転してそこには深くて暗い無限の宇宙が展開されます。
鳥や植物、身体の痕跡といったモチーフはそのままに、暗いバックグラウンドの中に浮遊するそれぞれの要素が遠近感やそれぞれ異なる時間間隔をもった惑星のように清水の新しい宇宙を形作っています。
一見儚い夢のようにも見える作品の中には初期の頃からの特徴である清々しい孤独感、姿のよい存在感がはっきりと感じられ、自己の内部世界と向き合う作家の強い意志は心地よく作品全体を支配しています。
作家の新境地にぜひご期待下さい。
SCAI X SCAI
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