物語を描いています。
それは
まったくの嘘でも絵空事でもなく
だけど
ほんとうの姿や事柄でもない
たとえば
一日のうちに
とてもとても嬉しい事と
とてもとても悲しい事が
同時に訪れる
その時の
情景と感情の空気
それを
描いています。 染谷悠子
私は和紙の中でも最も薄い和紙に平版であるリトグラフで色面や図像を刷りあげそれを絵の具のように、画面に塗り上げる様に、貼りこみます。
また、積極的に貼りこんだ物をはがし、また他の色をかさねる作業をすることで画面の中で色をまぜあわせていき、それらを紡ぐように、文章を組み立てるように、鉛筆で描いていきます。
ときおり仕掛けとして、支持体に凹のエンボスをかけ、そこに極薄の和紙を張り、平面の中に実在の空間をつくり絵を描きあげ、和紙に刷られた色の影が、支持体に描かれた物に、うっすらと落ちて響き合うように、制作しています。
染谷悠子(そめやゆうこ) - 鳥の虹つくり -
1980年 千葉県に生まれる
2004年 東京造形大学 美術科絵画(版表現) 卒業
2006年 東京藝術大学 大学院美術研究科版画修士課程 修了
受賞歴
2004年 第29回全国大学版画展 収蔵保存賞観客賞 /町田市立国際版画美術館
Gallery 覚 KAKU
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