With Marcel Duchamp 児玉画廊｜東京
Marcel Duchamp (マルセル・デュシャン)、青木陵子、伊藤 存、垣谷智樹、金氏徹平、木村友紀、坂川 守、田中秀和、中川トラヲ、半田真規、森 千裕
2006年6月 3日（土）～7月15日（土）
日月祝休廊 11:00 - 19:00
児玉画廊｜東京
今展では、デュシャンのマルティプルとして最も重要な作品群、「トランクの中の箱」「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも (グリーンボックス)」「大ガラスと関連作品 vol.1 / vol.2」を紹介。
コンパクトなボックス内に自身の代表作のミニチュアや複製を詰め込んだ「トランクの中の箱」は現在のアーティストブックやマルチプルといった作品形態へと繋がる、その端緒とも言える作品です。
「グリーンボックス」や「大ガラスと関連作品」では「大ガラス」を制作する上で残されたテキストやエッチングの蓄積が、資料であると同時に美術作品として提示されています。
これらは、当時の美術の在り方に意識的な革新を与えるものであったと共に、デュシャン以降劇的に多様化していくこととなる、今に連なる美術の姿を予告しているかのようです。
逆にデュシャンのこうした手法を、アーカイブ的な要素や、蒐集という観点、作品に対するコンセプトの重要性など様々なキーワードから現代の視点で読み解くこともまた可能です。
デュシャンの上記作品に加え、児玉画廊より、青木陵子、伊藤存、垣谷智樹、金氏徹平、木村友紀、坂川 守、田中秀和、中川トラヲ、半田真規、森千裕の10名が全て本展に寄せて制作した作品を同時に展観します。
青木陵子の粘土による立体作品、伊藤存のペーパーカットアウト及びステンシル作品、垣谷の映像最新作、木村友紀の写真と色面パネルの構成による作品、田中秀和の鏡とガラスによる作品、半田のクレヨンで鋳造した作品。また現在児玉画廊(大阪)で個展開催中の森千裕ものセロハンテープによる彫刻など、多彩な表現方法に跨がって展開される児玉画廊ならではのラインナップとデュシャン作品との競演をお楽しみください。
児玉画廊｜東京
〒108-0072 東京都港区白金3-1-15-1F
TEL: 03-5449-1559
