EXHIBITION | TOKYO
朴民俊(Park Minjoon)
「妙」
<会期> 2025年3月1日(土)- 4月5日(土)
<会場> Tokyo Gallery + BTAP
<営業時間> 12:00-18:00 日月祝休
東京画廊+BTAP は 3月1日(土)より、朴民俊「妙」展を開催致します。日本初の個展となる本展では、朴の新作15点を展示致します。
朴民俊(パク・ミンジュン)は 1971 年、韓国ソウル生まれ。2006 年、弘益大学校の修士課程を修了したのち、2007 年、東京芸術大学大学院の絵画技法・材料研究室で学びました。
朴は古典絵画の再解釈を通じて、特有の虚構世界を構築する作家です。演劇的な幻想性を特徴とするその作品は、生と死、希望と挫折、夢と現実といったテーマを軸に、哲学的変奏を展開します。朴は西洋絵画技法の可能性とその本質を追求しつつ、そこに東洋的に異化された人物を紛れ込ませることによって、新しい神話が生み出される場へと我々を誘うかのようです。
そのために用いられる表現は、文学や絵画、彫刻など多層にわたります。小説家としての朴は、『ラポール・サーカス』(2018年)、『二つの旗』(2020年)を発表しており、これらの物語の登場人物やシーンを絵画や彫刻として再構築することで、作品世界を広げてきました。
今回の展覧会では、「妙」という感覚を導きの糸として、現実と非現実の境界を繊細に紡ぎ出す多様な作品が展示されます。
3 月 7 日(金)、16 時より、来日中のアーティストを囲んでのレセプションを開催致します。是非とも皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
作家コメント
想像によって作られた形状が現実と差異を置くとき、その距離の分だけ空間が生まれる。その空いた空間の間にはある感情が定着するようになるが、この感情を「妙」と定義する。「妙」という感情は現実と非現実の境界に接しており、境界の空間が大きくなるほど強くなる。ときに現実と非現実の異質感が大きすぎると「怪異」または「奇怪」な「怪」という感情が現れるが、「妙」を追求するのならこのような行き過ぎた感情に注意しなければならない。一般的に巧みさは安定感を、ぎこちなさは不快感を与える。安定感と不快感が適度なバランスをとる地点に「妙」は作られる。今作はこのような仮説からはじまった。展示を通じて鑑賞者も作品を眺めながら「妙」の感覚を一緒に感じられることを期待する。
Tokyo Gallery + BTAP (東京画廊+BTAP)
https://www.tokyo-gallery.com/
東京都中央区銀座8-10-5 第4秀和ビル7階
tel:03-3571-1808